ジオチューブ(Geotube / ジオテキスタイルチューブ・土工管袋)は、高強度の合成高分子織布(主にポリプロピレンまたはポリエステル製ジオテキスタイル)をチューブ状(筒状・ソーセージ状)に縫製・加工した大容量の土木・環境用充填脱水バッグです。
スラリー状の汚泥、浚渫土砂、含水砂などを加圧圧送ポンプでチューブ内に圧入・充填し、「土粒子(固形分)を内部に捕捉・保持しながら水分のみを外へ排出(脱水・ろ過)」することで、浚渫汚泥の減容化・脱水固化および海岸・河川の大型防波・堤防構造物の急速構築を同時に実現します。
| 項目 | 一般的な規格・仕様 |
| 材質 | 高強度ポリプロピレン(PP)織布(高UV安定剤添加) |
| 引張強度 | 縦方向(MD): 70 〜 200 kN/m / 横方向(CD): 70 〜 200 kN/m |
| 見かけ開口径(AOS / $O_{90}$) | 0.15 mm 〜 0.425 mm(対象土質・粒径に合わせて選定) |
| チューブ外周長 / 直径 | 円周 4.5m 〜 27.5m(充填後高さ: 約 1.0m 〜 3.0m) |
| チューブ標準長 | 20m 〜 100m / ユニット(特注延長対応可) |
| 注入口(充填ポート) | 直径 200mm 〜 300mm(所定ピッチで配置) |
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072-242-3708
圧倒的な減容化・コスト削減: 汚泥の体積を最大80〜90%削減可能。高価な機械式脱水機(フィルタープレス等)や焼却・運搬処理費用を大幅に圧縮できます。
現地土砂・浚渫残土の有効活用: 浚渫した土砂をそのまま中詰め材として活用し、護岸堤防や埋立造成材として現地利用(ゼロ・エミッション)が可能。
耐候性・耐波浪安定性: 高UV耐性のジオテキスタイルを使用しており、数十メートルにおよぶ長大な継ぎ目のない一体大断面構造のため、波浪や水流による転倒・流失抵抗力が極めて高い。
密閉施工による環境保全: 悪臭、粉塵、汚濁水の飛散を完全に遮断できるため、市街地や住宅街近接の河川・港湾工事でも安全に施工可能。
施工背景・目的: 沿岸漂砂(波や沿岸流によって砂が海岸線に沿って移動する現象)を局所的に捕捉・堆積させ、ポケットビーチ(弧状の砂浜)を人為的に形成して侵食を止める。
ジオチューブの適用:
汀線から海側へ直角・斜め方向に突き出す突堤(ヘッドランド)の「芯材(中子)」としてジオチューブを多層段積み(ピラミッド状配置)で設置。
外層に必要に応じて被覆石や小割ブロックを配置し、突堤本体の体積の大半を現地砂入りジオチューブで代替。
効果:
コンクリートや捨石の総使用量を大幅に削減(コスト縮減30%以上)。
漂砂が突堤上流側に捕捉され、砂浜の幅が経年的に回復。
施工背景・目的: 台風や冬期風浪による高潮・越波で、砂浜背後の防潮堤や背後地(松林、道路)が直接波の洗掘を受けるリスクの低減。
ジオチューブの適用: 砂浜の砂丘(デューン)内部にジオチューブをアンカーとして埋設し、その上から砂を被覆(植生マット併用)。
効果: 通常時は完全に砂の下に隠れており一般利用者の立ち入りに影響を与えないが、極大高潮時に表層砂が流失しても、内部のジオチューブが防壁として機能し背後地への越水・決壊を阻止。