製品情報

3層複合防草シ一ト

3層複合防草シ一ト

【層間剥離ゼロ・手で引き裂けない物理交絡一体成型】

(両面UV耐候PP不織布 + コア高強力UV耐候PP織布)

本製品は、接着剤や単なる熱圧着による貼り合わせではなく、「ニードルパンチ(針刺し)機械交絡工法」によって、表裏の短繊維PP不織布を高密度PP織布(基布)の織り目へ3次元的に貫通・強固に結束させた完全一体型の高機能防草・ジオコンポジットシートです。

全構成層(上層・中層・下層)に高品質UV耐候安定剤を高配合しており、直射日光に晒される暴露環境でも10年以上の長期耐用年数(ノーメンテナンス)を発揮。スギナ・チガヤ等の強壮雑草の突き抜けを完全に阻止し、施工後や強風下での層間剥離(めくれ・浮き)が一切発生しません。

パラメータ仕様▼
項目試験方法(JIS / ASTM)単位規格値 / 代表値
構造・工法--3層ニードルパンチ機械交絡一体成型
構成素材--全層 ポリプロピレン(PP)100% + 高耐候UV剤
総目付(単位面積質量)JIS L 1096 8.4.2g/m²300 ± 5%(280g〜350g対応可能)
厚みJIS L 1096 8.5.1mm約 1.5 〜 2.0
層間剥離強度JIS K 6854 / 相当法-剥離不能(母材破壊)
引張強度(タテ / ヨコ)JIS L 1096 ストリップ法kN/m≧ 22.0 / ≧ 20.0
伸度(タテ / ヨコ)JIS L 1096%25 〜 45
CBR突刺強度ASTM D6241 / JIS相当N≧ 2,800
遮光率JIS L 1055 A法%≧ 99.5
透水係数JIS A 1218 / 織布透水法cm/sec1.0 × 10⁻² 〜 10⁻³
耐候性試験JIS K 7350-2(キセノンアーク 1,000h)%引張強さ保持率 80% 以上
メールアドレス :

info@kaikawa.co.jp

電話番号 :

072-242-3708

  • 物理的ニードルパンチ交絡のメカニズム(なぜ引き裂けないのか)
┌────────────────────────────────────────────┐  上層:UV耐候PP短繊維不織布(耐摩耗・防滑・UV分散)
├ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵  ╵  ╵ ╵  ╵  ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ┤  3次元ニードル貫通部(無数の繊維アンカーで物理的結合)
├────────────────────────────────────────────┤  中層:高強度UV耐候PP織布(引張補強・完全遮光・根茎阻止)
├ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵  ╵  ╵ ╵  ╵  ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ╵ ┤
└────────────────────────────────────────────┘  下層:UV耐候PP短繊維不織布(CBR保護・クッション・均一透水)
  • 3次元繊維アンカーによる強靭な一体化(剥離強度なし=材料破壊):

    無数のバーブ(カエシ)付きニードルが上下不織布の繊維を中層の織布フラットヤーンの間隙へ引き込み、絡み合わせます。接着剤を使用しないため、雨水浸泡や経年劣化による加水分解・層間剥がれが起きず、手で引き裂くことは不可能です。

  • 全層UV高配合によるロングライフ設計(全層HALS・UV剤添加):

    3層すべてに高濃度紫外線吸収剤(HALS等)を均一配合。外層不織布が紫外線を吸収・乱反射させて内部コアをダブルで保護するため、単層シートを遥かに上回る耐候性能を誇ります。

  • 強壮雑草に対する「剛柔ハイブリッド遮断」:

    • 第1防壁(下層不織布): 地中から立ち上がるチガヤやスギナの硬い新芽に対し、ランダムな繊維クッションが点応力を面へと分散・緩和し、芽先を屈曲させます。

    • 第2防壁(中層PP織布): 高弾性フラットヤーンが物理的に芽の直立伸長をブロックし、99.5%以上の完全遮光で光合成を完全にストップさせます。

  • 雨天時の歩行安全性(防滑)&無反射(ノングレア):

    表面がフェルト状の不織布であるため、雨天時でも織布特有のツルツルした滑りが発生せず、作業員の安全歩行を確保。また、太陽光のギラつき・乱反射がないため、近隣クレームや発電パネルへの悪影響を防ぎます。


  • 施工推奨要領
  • 下地処理: 施工箇所の大きな石礫、切り株を除去し、平坦に転圧整地を行ってください。

  • 重ね幅(ラップ代): シート同士の重ね代は 15cm〜20cm以上 を確保し、隙間からの雑草侵入を防ぐため、専用ブチルテープまたは専用粘着テープでの目張り処理を推奨します。

  • 固定具(ピン仕様): シート自体に厚みと強靭なコシがあるため、Φ80mm防草ワッシャー(専用座金)付きスチール製太軸Uピン(太さ Φ4.0mm以上、長さ 200mm)を使用してください。

  • 切断方法: 繊維のほつれを防ぐため、ハサミ等での冷間切断ではなく、ヒートカッター(電熱カッター)による熱溶着カットを推奨します。


  • 製品比較
比較項目一般的なPP織布シート(単層)高級スパンボンド不織布本製品(ニードルパンチ3層複合)
スギナ・チガヤの突き抜け×(織り目から生える)△(隙間を割り貫通例あり)◎(剛柔ハイブリッドで完全阻止)
層間剥離・めくれリスク―(単層)―(単層)◎(機械交絡のため剥離不能)
耐風圧・ピン穴引裂強度△(ほつれて広がりやすい)◯(一定の強度)◎(織布コアが受け止め破断ゼロ)
雨天時の歩行(防滑性)×(滑りやすく危険)◯(滑りにくい)◎(フェルト状表面で高グリップ)
小石・残株への突刺耐性×(破れやすい)◯(クッション性あり)◎(下層不織布が緩衝材として機能)
期待暴露耐用年数3〜5年8〜10年10年以上(全層UV高配合)


  • メガソーラー(地上設置型太陽光発電所)における雑草対策

—— スギナ・チガヤの突き抜け完全阻止と、台風によるめくれ・飛散ゼロの実現

  • 導入先・所在地: 福島県内 メガソーラー発電所(約2.2MW / 敷地面積 約26,000m²・山林造成緩斜面)

  • 採用規格: 総目付 300g/m²(上層100g 不織布 + コア120g 高強力織布 + 下層80g 不織布 / 全層UV仕様)

  • 副資材: Φ80mm専用防草ワッシャー + Φ4.0mm×200mm太軸Uピン + ブチル系ジョイントテープ(幅100mm)

1. 導入前の課題・トラブル

  1. 強壮雑草の突き抜け: 当初敷設していた市販の安価な単層PP織布シート(100g/m²)の織り目を突き破り、スギナやチガヤが大量発生。パネル下端に影を落とし、発電ロス(ホットスポット懸念)が発生していた。

  2. 台風・強風によるめくれ: 冬季の強い季節風や台風により、ピン穴から織布がほつれて広がり、広範囲でシートがめくれ上がって飛散。

  3. 草刈り・修繕コストの高騰: 地元シルバー人材センターへの年2回の草刈り委託費に加え、草刈り機の飛び石による太陽光パネルのガラス割れ(2年間で3枚破損)が発生し、O&M(維持管理)費用を圧迫していた。

2. 採用の決め手と施工工夫

  • 剛柔複合による貫通阻止: 下層不織布が新芽の点応力を分散し、コアの高密度織布で物理的に完全ブロック。

  • 一体成型による耐風圧性: ニードルパンチによる機械交絡のため、ピン留め部分に応力が集中しても「引き裂け」や「ほつれ」が起きず、突風でもめくれが発生しない点が高く評価された。

  • 雨天時の作業安全性: 巡回・点検スタッフから「表面がフェルト状で雨の日でも滑らず、安全に歩行点検ができる」と好評。

3. 導入効果

  • 施工後3年が経過した現在も、スギナ・チガヤの突き抜けはゼロ(完全阻止)。

  • 年間約160万円発生していた草刈り委託費・パネル修繕費が不要になり、発電ロス解消により発電効率が約1.8%向上。